「学童で宿題をやってくれるように指導してくれないかなぁ・・・」
「学童で宿題してくれない日は、家に帰って夜遅くまでやることになり、大変・・・」
共働きで忙しいママやパパのぼやきが聞こえてきそうです。仕事から帰ってからの時間は戦争状態・・・。夜7時に帰ってきて、ご飯の支度をして、お風呂をして、寝る支度をするだけで精一杯。それだけでも9時すぎてしまうような日々。
そんななか、子どもが「宿題やってな~い」という状況で帰ってきたら、なおさら焦りますよね。宿題を見てあげることもできないし、深夜まで宿題をしている姿は何だかかわいそう。
「どうにか、学童にいるあいだに、宿題済ませてほしい!!」
と思っているが、なかなか現実はそうはいかない、と悩んでいる人向けに、学童の実態を調べてみました。
どうすれば、共働き家庭の小学生は、宿題をする時間を確保することができるようになるのでしょうか。見ていきましょう。
小学6年、4年、5歳の三兄弟の母。長男はチャレンジタッチ一筋、次男はチャレンジ紙教材、スマイルゼミ、ポピーなど色々な教材を体験。ズボラママなので、通信教材に頼りきりでラクラク勉強習慣つけています!!
共働きの増加で、学童保育の児童数がどんどん増加している
学童保育には2種類あります。
- 市町村が運営している学童クラブ
- 塾などの民間が運営している学童クラブ
多くの方は、1を利用していると思います。次のデータは、1の市町村が運営している学童クラブについてです。
厚生労働省の、令和元年の放課後児童健全育成事業の実施状況を調べた結果によると、
・登録児童数は、1,299,307人で、前年より64,941人増加している
・放課後児童クラブ数は、25,881か所で、前年より533か所増加している
・利用できなかった、待機児童数は、18,261人で前年より982人増加している
このように、共働き家庭の増加により、学童保育を必要としている人はどんどん増えています。
待機児童も深刻で、市町村が運営している学童に入れない子が、民間の学童保育へ行くこともあります。
ふくらむニーズに対して、学童の職員さんは足りているの?
職員さんの数は、98,905人で、前年より8,136人も増加しているので、人員を増やそうとしてくれているようです。
学童で働く職員さんは、何の資格を持っているの?
さきほどの厚生労働省の資料から、学童の職員さんが持っている資格をみてみると、以下の通りでした。
- 保育士資格:24.3%
- 教職員免許がある:26.6%
残りの32.5%は、高校卒業後、2年以上児童福祉事業に従事した者とされています。つまり、特に教育系の資格を持っているわけではありません。
市町村によっては、学童の職員さんは、教員免許が必須なところもあります。住んでいる場所により、ルールもさまざまです。
学童の職員さんに、勉強を教えてもらうことは期待できないのか
教職員免許がある割合は、2割ほどでしたね。学校と違い、勉強を細かく教えてもらうことはできそうにありません。
学童へ通う児童数が増えているので、一人にかかわる時間も短くなってしまいます。
「学童でしっかり勉強を教えてあげてください」というのは、的外れな要望なようです。
勉強面での手厚いサポートが必要な場合は、民間の学童へ行った方がよさそうですね。
しかし、市町村の学童でも、基本的には宿題を終わらせるようにしているそうです。
学童は遊ぶところなので、宿題をするスペースを別で設けたりしているところもあります。
学童保育の現場では、小学生の宿題や勉強を見てもらえてる?
学童保育は、どのように定義されているのでしょう?
放課後児童クラブでは、休息、遊び、自主的な学習、おやつ、文化的行事等の取り組 みや、基本的な生活に関すること等、生活全般に関わることが行われる。
子どもが宿題、自習等の学習活動を自主的に行える環境を整え、必要な援助を行う。
https://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-11906000-Koyoukintoujidoukateikyoku-Ikuseikankyouka/0000080763.pdf
2015年に国によって策定された「放課後児童クラブ運営指針」より引用
つまり、学童保育では、けん玉やオセロなど遊びがあったり、おやつの時間があったり、子どもたちが自由に過ごせる環境が用意されているということ。
何をして過ごすかは、子どもの意志にゆだねられているということですね。
施設ごとの方針に沿って、職員は勉強への対応を話し合います。
勉強を教える専門の先生ではないため、学校や塾のように勉強をみっちり教えることは期待できません。
宿題をする・しないも自由ですが、職員はできるだけ声かけをしてくれているそうです。
民間の学童は、逆にカリキュラムがしっかりしているので、充実している反面、自由度は低いこともあります。
- おやつ、遊び、宿題する環境が整っている
- 何をして過ごすかは、子どもたちが選ぶことができる
- 学童の職員さんは、宿題をするための声かけをしてくれる
学童の現場はどのようになっているのか、もっと詳しく知るために、実際に学童の職員さんにインタビューをしてみました。
小学校の学童の職員さんにインタビュー!現場のスケジュールを聞いてみた。
学童は施設によって方針が様々なので、ごく一部の例です。知り合いの学童の職員さんにインタビューをしてみました。
学童のスケジュールを教えてください!
学校が終わると、児童は、学校内にある学童の施設へ歩いていきます。別の場所の児童館や公民館で行われている場合もあります。
- おやつ
- 宿題
- 外遊び(部屋遊び)
- 帰宅
のスケジュールで行っています。学年によって違いますが、おおよそ決めています。
学年によって、学童に来る時間が違いますが、おやつを食べて、16時まで宿題をしています。
宿題はみてもらえるのですか?
宿題が終わってから、次の行動(遊びなど)へ移るのが基本の流れです。だいたいみんな全部すませていますよ!
宿題の分からないところは、一緒に考えたり、励ましてあげるなどの支援をしています。
親よりもよく宿題を見てもらえるかもしれないですね(笑)
「放課後児童クラブ運営指針」によると、学童の終了時間は、18時半を超えている施設が全体の57%あります。共働きで帰りが遅くなっても、19時まで預けられるところが多いので安心ですね。
帰りが遅くなる分、学童で宿題を終わらせておかないと、帰ってからやるのは不可能でしょう。
宿題ができないなら、できるタイミングがあるかどうか相談しよう
もし、職員さんの声かけでも宿題をしない場合は、友達と遊ぶことに夢中になっている可能性があります。ですので、学童に来ている子が少ない時間帯を狙って宿題するように声かけをしてもらいましょう。
1年生だと、授業時間が短いので、他の学年の子が来る前の早い時間に。学童から帰る時間が遅い子なら、みんなが帰った後の時間にやるのがおすすめ。お友達からの誘惑もないし、手が空いている職員もいる時間なので、落ち着いて宿題を見てもらえますよ。
学童から帰ってきてからの行動を見える化してみよう。
「学童で宿題をやってくれなくて、帰ってからやる時間がない!!」という方は、
こちらの記事の無料テンプレートを使って、家族全員のスケジュールを見える化してみましょう。
共働きで小学生の家庭学習ができない!無料配布のワークで15分の勉強時間を見つけよう。 | めざとぷマスター (mezatopu.com)
例えば、
- 19時 帰宅
- 19時半 晩ご飯
- 20時 お風呂
- 21時 就寝
というように、帰ってからのスケジュールが詰まっている場合がほとんどだと思います。
この場合は、無理に帰ってから宿題をするのではなく、朝起きてからするのがおすすめです。
共働き家庭で、学童で宿題しない子は、自主学習の習慣がつけられないの?
学童で宿題をしてくれたら、帰宅後または朝に、自主学習をすることもできますよね。しかし、学童で宿題をやってきてくれないと、家庭学習どころではないですよね。
その場合は、平日は宿題をやりきることに全力をつくし、休日にゆっくりと自主学習をしてみましょう。親子で分からないところをおさらいしてみるとよいですね。
- 平日は宿題、休日は長めに自主学習を習慣化
- 平日やる場合は、夜は軽めにできる宿題、朝は宿題の残りと自主学習
- 15分でできる自主学習を用意する
共働きで忙しい家庭では、宿題以外の自主学習の時間は短くするのが習慣化のコツ。
毎日15分でもよいので、続けてみることが大切です。
しかし、忙しいと教材の準備が大変ですよね。宿題をみるだけで大変なのに、自主学習まで
手が回りません。
そんな時は、通信教材にお世話になる方法が一番手っ取り早いです。
私が利用しているチャレンジタッチの機能について詳しく書いておきましたので、参考にしてみてください。
共働きワーママにおすすめな家庭学習教材はコレ!!AIの自動採点と解説機能が忙しいママを救う!! | めざとぷマスター (mezatopu.com)
また,家族内の複数人で見守る機能つきのスマイルゼミもおすすめなので,記事をのぞいてみてください。
共働きで忙しい家庭でも、宿題を毎日やって、自主学習の習慣をつけることが可能です!短い時間でも勉強する積み重ねが、習慣となってくれます。
ここまで読んでくださったあなたは、子どもの教育にしっかり向き合っていると思います!なので、必ず勉強の習慣をつけさせてあげることができますよ!
学校の先生、学童の職員さんと連携して、日々の宿題を乗り切ろう!!
学童によって、宿題への対応のしかたがさまざまであることが分かりました。
- すぐに学童の職員さんに、学童での声かけが可能かどうか確認しましょう
- 学童で宿題ができる状態なのか、子どもの様子を聞きましょう。
- 宿題がしやすい時間帯があるかチェック(低学年なら学童へ着いてすぐ、高学年は帰る直前など)
- 学校の先生にも、学童で宿題ができない状況であることを相談
- 宿題をしない状況なら、帰宅後のスケジュールを見える化し、勉強時間を確保
学校の先生や学童の職員さんには、困っている状況をすぐに相談することが大切です。ご家庭だけで悩んでいても先には進みません。できれば直接会って話し合うことができればよいですね。
学童のお迎えに行ったときや、教育相談の際に、話をしてみてはいかがでしょうか。